世界中のクランプレッグ

 

Floyd Leg(デトロイト)

The Floyd Leg - 16" - FLOYD
 


 アメリカ・デトロイト発のフロイドレッグは、古くからあるクランプをクリーンでミニマルなデザインと組み合わせることでテーブルの脚を再考するシンプルなコンセプトです。平らな天板に取り付け、テーブルを作成することができます。

 脚は3年前の私の個人的な必要性と好奇心から浮かび上がった。 私は仕事や学校の関係でさまざまな都市に行く遊牧的な生活をしていました。 それぞれの新しい場所で、家具を買い、そして最終的に家を捨てることに気付きました。 この問題を解決するために、私は簡単にまとめて移動することができる作業デスクを探していました。 さらに、私は美しいものを求めていました。

 最小限で機能的なデザインの脚のセットを作れば、天板を変えることができました。 脚を分解し、次の都市で平らな作業面を見つけるだけです。 組立の知識は必要なく、セットアップに数分しかかかりません。 マテリアルパレットを検索することは、興味深く低コストの努力になります。 天板の改造が不要なため、持続可能でした。 そして、脚は生まれました。

 Floyd Legは、2014年4月アメリカで有名なクラウドファンディングのKickstarterにて1,395人の支援者から$256,273(日本円で約3,000万円)を集めました。カラーバリエーションは4種類で、ブラック、ホワイト、イエロー、オレンジ。 デトロイトで生産され、価格は4脚 $179(約20,500円)~となっています。

 

TIPTOE(パリ)

Table and Coffee Table Legs Archives - TIPTOE
 


 フランス・パリに本拠を置くTIPTOEチームは、インテリアデザインと建築に熱心な若い起業家で構成されています。"我々は、現代の生活に適応する完璧なデザインの高品質の家具を作りたい"と思っていました。私たちは、年月に応じて生活は微妙に変化します。そのため、私たちは家具を家から家に移していくことが容易にできることを夢見ています。私たちは、私たちの製品がインスピレーションを得て、創造性を育むことを望んでいます。 

 TIPTOEは、フランスの先駆的なアバンギャルドデザイナーの足跡をたどって、各世代のデザイナーの心に永続的な印象を残してきた象徴的なクリエイターの作品を再訪しました。
 1972年、フランスのアーティスト兼デザイナーであるFrançoisArnalは、serre-joint T9というクランプシステムを使用してテーブルレッグの初期バージョンを開発しました。私たちはその作品を見直し、ミニマリストラインを最大限に引き出し効率と組み合わせた製品を設計しました。私たちの使命は、現代フランスに味わいのある古典的なデザインを再び盛り上げることでした。

 このTIPTOEは、現在カラーバリエーションが9種類と豊富でかわいらしいデザイン。脚には2種類の長さがあり、29インチ(約73センチ)のテーブルの高さと16インチ(40センチ)のコーヒーテーブルの高さがあります。価格は1脚 49,75ユーロ(1脚 約6,200円、4脚 24,800円)~。

 

noashi(トーキョー)

Table and Coffee Table Legs Archives - noashi
 


 好奇心から海外に職を求めたとき、多くの家具を処分しなければなりませんでした。大事に扱ってきた家具がその時重荷として感じられるようになり、邪魔なものとなってしまったのです。
 渡り鳥のような生活を好むものには、ものを保有するということはナンセンス。常に最小限にものをとどめ、常に何処へでも行けるように常に身軽にいたいと願っています。

 その思いからクランプレッグというプロダクトに魅力を感じていた私は、これをもっと安く作れないかと考えるようになりました。そして自ら設計を行い、カタチにするのを手伝ってもらったのが群馬県にある創業35年の板金屋「中島製作所」。もともとは、新幹線のパーツ製作などを行っていた精密板金と溶接を得意とする職人集団です。この出会いとクラウドファンディングによる多くの方の支援のおかげで、「noashi」を生み出すことができました。

 「noashi」は日本クオリティの基、「TIPTOE」や「FLOYD」と肩を並べるべく、東京や香港、台北などの密集した都市に広げていきたいと考えています。

取り付け可能な天板は2~6cmで、種類は40cm、70cmの2種類。価格は12,300円~。